DMAT看護師のヨッシーのブログ

ER看護師でDMAT隊員副隊長を務めているヨッシーのブログです。DMATに関する情報、日々のDMATの業務、看護の技術について等、DMAT看護師に興味を持っている方に役立つ情報を発信していきます。

DMAT平時からの出場準備、心構えについて

   

高校や大学を受験する場合、必ず受験勉強をして傾向と対策を網羅したり自分自身の学力を高めます。受験があるのに勉強もせず遊んでいる受験生はいないと思います。

私たちDMAT隊員にも同じことが言えます。災害はいつ起こるかはわかりません。だからと言って災害が発災してから準備するのは遅すぎます。

チームとして個人としても災害が起きていないこの平時の準備や対策を施しておくことが重要です。

ではどのようなことなのかをお伝えしたいと思います。

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隊員の資質や個人の自覚や心構え

DMAT隊員は自分で言うのも恥ずかしいのですが決して大勢を望みません。少数精鋭のチームです。各職場で選抜試験を突破したり選抜されDMATの隊員養成講習の試験を突破しているだけあって皆優秀です。

しかし、何もしないで災害が起きた時だけ「さあ行きましょうか!」ということになっても十分に力を発揮することは決してできません。

DMAT隊員は病院などで常日頃より日常業務に従事しています。その業務の合間に自分自身の技術を磨いたり知識を高めたりするための研修を受けに行ったり自己学習をすることを常に求めなければなりません。

これはただ単にDMAT隊員だからというわけではありません。医療者としての義務でありその結果患者さんや災害時には被災者の方々に自分の力を還元できるからなのです。

DMAT隊員になると技能を維持するために技能維持研修を受けなければなりません。

その他でも様々な訓練や講習を受けなければならなくなります。また行政や地域との連携も大切です。行政や地域の防災訓練などにも参加して災害に対しての啓蒙を行ったりアドバイザーとしてのお手伝いをすることもあります。そのような場にも積極的に参加することによってそこで得ることも多いからなのです。

私はERの看護師なのでそれに関する講習会に出て資格を取ることも積極的に参加しています。

例えばAHAのBLS、ACLS、PALS。日本救急医学会認定のJPTEC。アメリカ救急医学会認定のITLSなど受けて資格は持っています。そのうちのITLSのアクセスコースではインストラクターの資格を有しています。

参考:特殊な外傷コースと看護師【ITLS(インターナショナルトラウマライフサポート)講習】

このような自己研鑽でDMAT隊員としてではなく看護師としても資質を高めることも必要です。

DMAT隊員も人の子 家族との調整

私のチームで両親が早く他界してしまい親戚もいないという隊員がいます。すごく稀だとは思います。私にも家族はいますし誰でもそれは同じだと思います。

DMATが赴く場所は決して安全な場所ではありません。むしろ危険な場所であります。

DMATの隊員になったり隊員になりたいという希望があった場合家族との話し合いは必要不可欠です。DMATはどのようなものなのか?業務内容は?派遣された場合家族との連絡方法、万一の場合は?など説明と同意を家族から得る必要があります。家族にもDMATの活動内容を理解していただくことも大切です。

職場との調整

看護師として働いていれば夜勤や日勤など勤務に応じてシフト制で働いているDMAT隊員も多いです。いきなり出場となってもシフトの変更が柔軟に対応できるように職場の上長や職場の仲間たちの理解と協力も得ておかなければなりません。

災害現場で派遣されている間は隊員として頑張っているかもしれませんがシフトに穴を開けてしまいその穴を埋めるために同じ職場の仲間も頑張っていることを忘れてはいけません。

災害に応じた資機材の準備や管理

DMATは自己完結型のチームです。すなわち派遣要請があったらよほどのことがない限り自力で災害地に赴いて自力で帰ります。現地での活動をするためや移動手段など個人的に必要な装備を常に点検や管理、準備を怠ってはならないのです。

私が出場に際して準備しているものを紹介させていただきます。

派遣要請がお国から携帯電話やパソコンにメールがきます。

一番最初の参集場所は勤務している病院なので病院のロッカーに個人装備を忍ばせています。通常の業務で使用するロッカーの隣に総務課からDMAT用に私個人用にロッカーを借りています。

その中に大きなバック、着替え、洗面道具、個人薬、水、簡易的な食料その他に活動するための個人装備が保管されています。ヘルメット、ブーツ、手袋、ゴーグル、肘あてや膝あてユニホームなどです。

現地に向かうためのDMATカーの整備や点検も大切です。

参考:DMAT看護師の装備の一つDMATカーについて

ガソリンやオイルの量、赤灯やサイレンが正常に作動するか?搭載してある資機材に過不足や異常はないか?正常に作動するか?毎日のように点検をします。現場に持参する資機材の点検、管理もします。

特に薬品類や点滴などは有効期限が期限内か?劣化や変色はしていないか?外傷セットのガーゼや消毒液、気管内挿管セット、AEDのバッテリー酸素ボンベの本数や残量など。点検管理することは山のようにあります。

でもこれを怠ってしまうと一番不利益を被ってしまうのは傷病者の方々です。この作業も絶対に怠ってはいけない一つになります。

このような災害における超急性期において私たちDMATは災害のない時でも常に頑張っています。

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