DMAT看護師のヨッシーのブログ

ER看護師でDMAT隊員副隊長を務めているヨッシーのブログです。DMATに関する情報、日々のDMATの業務、看護の技術について等、DMAT看護師に興味を持っている方に役立つ情報を発信していきます。

DMATはいつ派遣されるのか?基準、要請のプロセスについて

      2018/09/06

私たちDMATは災害が発災した時派遣され現地で医療活動をします。

災害が発災されたからといってDMATが勝手に現地入りをしてしまったらかえって混乱を招いてしまいます。ではどのような時にDMATに派遣命令が下されるのかをお伝えしたいと思います。

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DMATとは おさらい

ここでDMATとはどのようなものかを復習してみましょう。

DMATとは「災害(自然災害、テロ、航空機事故、交通事故)発生直後の急性期(概ね48時間以内)に活動ができる機動性を持ち専門的な研修や専門的な訓練を受けた医療チーム」です。

私は日本DMATの隊員です。厚生労働省の認めた専門的な研修である「日本DMAT隊員養成研修」を受講し試験に合格しています。

活動の内容は医療救援活動です。被災地内でまたは災害現場での医療活動、被災地内から被災地外への広域搬送などが主な活動内容です。厳密には医療支援のためならなんでもやります。

災害が発災!DMAT隊員が要請される基準、プロセスについて

ここで大規模な災害が発災されたとします。

DMATにはどのようなプロセスで派遣が要請されるかを説明いたします。

被災地都道府県から厚生労働そしてその他の都道府県、私たちが所属しているDMAT所属医療期間らを経て各隊員にという連絡経路です。

病院からは直接電話が来たりメールがきます。昼間だと総務課のDMAT担当の事務員がいてその人から連絡がきます。夜間や休日は管理事務当直者から連絡がきます。携帯電話やメールが受信できるようにタブレットは常に携帯したり寝るときも枕元において就寝します。

さらに病院では広域災害救急医療情報システムによってインターネットを介し配信されます。タブレットやパソコンなどでも見られますが各医療機関にパスワードが割り当たられ詳しい情報やログインするにはそのパスワードや医療機関番号も割り当てられているので一般の人は見られないようになっています。

DMAT関連のお知らせや研修や訓練、連絡事項などもこの広域災害救急医療情報(EMIS)システムから配信されます。勤務するERと事務所にと院内に2台タブレットが置いてあります。

参考:広域災害救急医療情報システム(EMIS)について

そして災害の規模によってDMATの派遣を要請する基準が設けられて、それに従って派遣要請がされるのです。

災害に規模が大きければ大きいほどDMATが派遣される隊も多く被災都道府県内のDMATだけではなく広域から派遣されるのです。

DMATの待機要請の基準について

各都道府県や厚生労働省、文部科学省はDMAT指定医療機関に必要に応じて待機要請します。

しかし私たちには自動待機基準というものが設けられています。それは簡単に言うと待機命令が来なくても待機していてくださいというものです。それはどのようなものかというと

  • 大規模な航空機墜落事故が国内で発生した場合
  • 大津波警報が発せられた場合
  • 東京都内(23区内)で震度5以上の地震が発生した時
  • 東海地震注意情報が発せられた時
  • その他の地域で震度6弱以上の地震が発生した時

などです。

災害はいつどこで発生するのかは全くわかりません。いち早く情報を入手するために私個人ではある検索サイトの災害情報に登録しどんな災害がどんな地域で発災したのかを外出していても携帯電話やタブレットで確認できるようにしています。

携帯電話などのバッテリーがなくなっても予備の外部バッテリーも常に携帯して電池切れになっても対応できるようにしています。病院で勤務していれば大型のテレビや広域災害救急医療情報システムの端末があるので確認がすぐできます。

このようにプロセスで派遣や待機命令をされていくのです。

DMAT待機命令がきた時

まず隊員が院内で勤務していて待機命令が発せられた場合直ちに出場できる準備を整えます。DMATカーの点検、持参する資機材の点検、個人装備の点検、食料や水、院内にいない非番の隊員とも連絡を取りDMAT全員が出場命令を下命された場合すぐにでも目的地に行けるように待機します。

もちろんユニフォームにも着替えます。勤務中なら勤務しながら派遣命令を待つ場合があります。勤務が終了しても派遣命令の動向がわからなければ帰宅することができません。

言いかえれば待機命令が解除されなければ動くことができないのです。その間は情報収集にあたります。テレビやインターネット広域災害救急医療情報システムを使用したりします。

DMATの個人装備について

待機命令が解除されれば装備をし、まったり帰宅の準備をします。

非番の時に待機命令が下された時は登録してある端末にメールがきます。携帯電話やタブレット、パソコンなどです。所属している医療機関からも連絡が来るでしょう。

端末などに入ってくる連絡事項を確認したら私たちの場合は病院に連絡します。そして災害が発生したことの確認と今自分はどこにいるのか病院に参集できるのか参集できるならどのくらいの時間で参集できるのかを連絡します。人数が揃わないと派遣命令がきても出ることができないからです。

近い将来は科学が発達して地震などの自然災害の予測ができるかもしれません。現段階は難しいと思います。災害はいつ発生するかわかりません。

DMAT隊員は常に平時においても災害が実際に発生した時も常に見えない敵と戦っているのです。







 - DMAT基礎知識, 要請基準